速い動きとはどういった動きでしょうか、ちょっと漠然とした疑問ですが単なる「運動能力としての速さ」ではなく、「手順を減らすこと」「動作を重ねること」によって生み出される、武術的な速さを考察してみようと思います。
1. 「速さ」の概念(2種類の「はやさ」)
- 「速」: 物理的な移動速度や動作のスピード。
- 「早」: タイミングの早さ、無駄を省いた手順の早さ。 身体能力に頼らない仕組み。
2. 動作の短縮と統合
速さの最大の秘訣は、コンビネーションにおける動作の継ぎ目をなくし、手順を省くことにあります。
- カウンターの短縮 通常「1.下がる、2.リセット、3.ステップ、4.打つ」という手順を、「下がる動作」と「次のステップ」を重ねることで動作の数を減らします。これにより、相手からは一瞬で攻撃が飛んできたように見えます。
- 攻撃の連結 ジャブを打った後、手を戻してから次の蹴りを出すのではなく、ジャブを打つ瞬間にすでに足を寄せ、引き戻しと同時に蹴りを出すことで、攻撃の密度を高めます。
3. 慣性の利用と重さの両立
動作を止めずに連動させることは、速さだけでなく攻撃の「重さ」にもつながります。
- 一度止まるとエネルギーをゼロから作り直す必要がありますが、重心移動を止めずに次の攻撃へ繋げることで、慣性が働き、より速く、より重い一撃が可能になります。
4. 角度(アングル)の同時変化
相手の攻撃を捌きながら、同時に攻撃のアングルを取る技術も考えられます。
- サイドに逃げる動きの中で、すでに次の攻撃のための足の位置を確保します。
- 「ジャブを打ちながら、同時に足を外側へずらす」といった、本来別々の手順を一つにまとめることで、相手の反応を遅らせます。
5. まとめ:速さの本質
速さとは自分勝手なスピードではなく、「相手との調和の中で崩しに行くこと」が重要である。
- 物理的な速度が遅くても、手順の簡略化とタイミングの構築を学べば、誰でもこの「速さ」を身につけることができる。
- 反応のスピード、戦術を把握するスピード、相手と調和するスピードなど、速さには多様性がある。
これらの技術を習得すれば物理的なスピードがそれほど速くなくても、相手を圧倒する「早さ」を手に入れられ、反復練習で習得可能であると考えられる。
ちょっと内容が抽象的で解り辛くなってしまいましたが、自分用の覚書ということで度々読み返して意識しようと思います。
